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カンボジアという国の経済及びフィンテックの将来 (Part 2)
2017年05月02日

1.カンボジアのFinTech市場

主に現金ベースの社会であるカンボジアの金融サービスは過去数年来、従来の銀行業務からデジタル業務に移行してきました。モバイルサービスプロバイダ間の競争が激しいため、モバイル接続の広範な分布と低データコストにより、信用に繋がっているのです。

モバイル接続は、2014年に約2億3千万件から2015年に約2億6千万件に増加しました。これは、モバイルユーザーが全国人口よりも166%多いことを意味します。

2009年にオーストラリアとニュージーランド銀行グループが設立した”WING”という携帯電話決済サービスを扱う金融テクノロジー企業は、金融仲介の重要な役割を果たしてきました。WINGは、カンボジアの少額資金貸付マーケットのリーダーであり、カンボジアのGDPのほぼ半分に貢献しています。

WINGの顧客取引行動分析によれば、70%の人々が国内送金、20%が支払い、残りの10%が携帯電話にリチャージして使用することが示唆されています。E-money、ACLEDA Bank、AMRET、TrueMoney、AMKなどの他のデジタル銀行に参入することによって、モバイル決済における競争を引き起こし、サービスの質を向上させています。

FinTechのもう一つの分野は、人々の社会福祉や慈善活動に資金を調達するのを助けるために生み出されたクラウドファンディングです。寄付と報酬のオンライン資金調達プラットフォームである”TosFUND”は、同国初のクラウドファンディング・プラットフォームです。

また、HUGS Co., Ltd.社が提供した途上国農業データ管理サービス”Agribuddy”は、成長する作物の種類に基づいてクレジットスコアを作成することにより、農家の財務管理を行います。この情報は銀行に引き渡され、それに応じて農家に融資が行われます。このアプリは、2016年に日本日経Fintech主催した「Nikkei FinTech Conference 2016」イベントで最優秀賞を受賞しました。

2. カンボジアの新興企業のインキュベーションシーン

プノンペンとシェムリアップにアクセラレータとインキュベーションHUBが登場し始めました。多くの場合、カンボジアが社会開発の目的で受け取った開発援助資金が技術分野に転用されています。

2015年4月にオープンしたUSAIDとImpact Hubの資金提供を受けているプノンペンの2つの「技術インキュベーター」(開発イノベーションプログラム)は、若者のイノベーションをサポートしています。 “USAID/Social Innovation Labカンボジア”は、テクノロジーの専門家と起業家のためのイノベーションラボを提供し、彼らは、社会の変革をサポートするためのプログラム及びツールを構築しています。

プノンペンでの最初の共同スペースである”コラブ”のような協働空間は、革新に目指している若者を引きつけています。

3. カンボジアにおける政策規制の現状

カンボジアは、会社を法人登録している限り、他の国よりも優位であると専門家たちは考えています。外国人は、地元の人々と同様の容易さで企業を設立することができます。

また、同国の顧客や投資家のオンラインビジネス運営を規制するEコマース法を策定中でもあります。政府は、オンライン取引の安全性と正確性を確保するだけでなく、若い起業家に多くの新しいビジネスチャンスを創出するためには、合理的な規制が不可欠であることを認識しています。

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